こんばんは、akiraです。
今日は中学受験上位生向けの話題です。
難関校合格のために気をつけたいことを7つ選んでみました。
将来難関校を目指すために参考にしてください。
- 首都圏外入試を利用する
- 合言葉は渋幕
- 過去問は分析をつけて提出
- 解答用紙にガツガツ書く
- 順位にこだわる
- メンタルの乱れは塾にうまく相談
- 過去問は味わう
では、1つずつ説明していきます。
①首都圏外入試を利用する
主に開成、麻布を受験する男子向けの話題になります。
12月ごろになると心身ともに受験生として仕上がってくる時期です。
6年生の後期になると公開模試も外部会場で受けることになりますが、これはあくまでも模試なのです。
ですから、この次の段階として実践の場で自分を試すのです。
12月の20日前後には東海の全寮制の名門校海陽中等教育の特別給費の入試があります。
都内の会議室で実施してくれます。
合格すると1500万程度が免除されるだけあってかなりの難関です。
面接もありますが、ここ最近はコロナ禍の影響もあって事前に先生にお願いしてZoomにて実施をしてもらっています。
この海陽中等の入試のメリットは冬期講習前に実践を経験することによって顔つきが受験生の戦闘態勢になることです。
また、入試問題についてもわざわざ関東の子ども達が受験するメリットとして関東の入試、特に麻布と渋谷幕張を意識した記述内容で作られています。
国語の素材文も入試に出そうな文章を選んでくれています。今年も実際に「雪のなまえ」と「はじめての哲学」は多くの学校で出題されました。
今年は5分の5合格することができました。
次に年が明けて1月です。1月7日前後に行われる奈良の名門校西大和学園の入試です。
2022年の東大入試でも昨年に引き続き渋谷幕張を押さえて共学校No.1の実績でした。
こちらは開成を意識した問題を作ってくれていますが、麻布や桜蔭受験生にもおすすめしています。
社会などは時事問題のラッシュでまるで模試のような作りで安心感があります。
この2校の受験を経験している子ども達は1月10日の栄東の前にエンジン全開で十分あったまっています。
この2校以外にも首都圏外入試がありますので利用してもよいでしょう。
また、埼玉入試でも同様に午後入試などを利用して早めにエンジンがあったまるように工夫をしていきましょう。
今年は4分の4合格することができました。(うち女子1人)
②合言葉は渋幕
渋幕こと渋谷幕張は1/22に入試を実施する首都圏では東大合格者No.1の共学校です。
御三家の開成、桜蔭のライバル校とも言われています。
日能研の偏差値では69、まさに最高峰の学校です。
渋幕以上の偏差値は、あとは開成、筑駒、灘しかありません。
今年の入試を戦った最上位生たちは2/1が第一志望校の子たちがほとんどですが、男女ともに目指せる渋幕もそのターゲットに据えて特訓を重ねました。
入試問題はほとんど記述問題、特に算数が難問ぞろい。
例年は立体の切断などかなりの難問が出題されるので御三家をはじめとする都内難関校を受験する皆さんにはぜひ受験してもらいたい学校です。
今年は男子6名、女子5名計11名合格とすばらしい結果を出すことができました。
特に女子にとってはかなりの難関校、狭き門の中でこれだけの実績を出せたことはとてもうれしいです。
結果として3人が進学していきました。
1/22にこれだけの緊張感がある学校を受験していくことはたとえ不合格となったとしても2月入試に向けてプラスに働きます。
自分には関係ないと思っている方もいるかもしれませんが、私が言いたいことは2月校が本命の人もぜひ、1月にも押さえ校以外にチャレンジ校受験を検討してほしいということです。
2月校のためにプラスになることをしていきましょう。
③過去問は分析をつけて提出
6年生のお盆開けから早い子だと過去問演習を進めていきます。
記述の問題などは自分で採点が難しいこともあるので先生に提出して見てもらうこともあるでしょう。
その時にぜひやってほしいことがあります。
まずは、空欄がない状態にして提出をする。時間を延長していいので最後まで解ききってみましょう。
その学校に本当に行きたいんですよね? であれば時間を延長してでも最後まですべての問題にチャレンジしてみましょう。
それが礼儀というものです。
ただし、時間を延長してできた問題は点数に含めないようにしたり、わかるようにしておきましょう。
これを時間延長法と名づけます。
この手法は実はふだんのテストでも使える手法です。
解けなかったからと言ってすぐに解説を見るのではなく、時間を延長してリトライしてみてほしいのです。
特に算数や国語の記述問題などは頭に汗をかく時間が必要です。通常はなかなか時間が取れないかもしれませんが、春期講習期間中やGWなどにやってみるのも楽しいと思います。
次に過去問の解説をじっくり読みます。
過去問集の値段のほとんどはその解説の料金です。
ここを読まないのは勿体ないです。
そして自分なりの分析をレポート用紙にまとめて過去問といっしょに提出しましょう。
よかった点や悪かった点、改善点などをまとめましょう。
入試の時には、先生はいません。
自分で切り開いていかなければいけないのです。
こう改善したいと自分で決めて次に臨みましょう。
これを日頃のテストからやれていくと過去問演習の際に役に立ちます。
秋の時点で偏差値的には届いてなかった生徒に対して、国語の先生が言ったことが印象に残っています。
過去問と同時に提出された分析を見て、「この子は大丈夫」と太鼓判を押していました。
先生の予想通りそこからぐんぐん伸びて第一志望校の麻布のみならず渋谷幕張にも合格していきました。
④解答用紙にガツガツ書く
提出された過去問の解答用紙や問題用紙への書き込みを見ただけで合格したい気持ちが伝わってきます。
これはきっと採点する学校の先生も同様でしょう。
ですから前半の記事でも書きましたが、記述式の問題には空欄をなるべくつくらないようして自分の情熱をアピールしたいところです。
記述式の学校はたいていの場合、時間には余裕があることが多いのそこは少し安心してほしいです。
自分の志望校の解答用紙を機会があれば見ておきましょう。
学校説明会で販売または配布されたり、学校のHPからダウンロードできることもあります。
ただし、年数が少なかったり、解説は当然ありません。別途過去問集は購入の必要はあります。
そして将来自分はその解答欄を埋められているかイメージしてみましょう。
そのためにも日頃のテストの記述欄をしっかり埋めるようにしていきましょう。
同様に問題用紙にも書き込みをしていきましょう。
遠慮することはありません。
テストの問題用紙をきれいなままにして受験をしているようではまだまだです。
もっとガツガツいきましょう。
麻布中の算数の問題、解答用紙一体型、この長方形に自分の思いをこめる!
桜蔭中の国語解答用紙、この弁当箱型の解答用紙を埋めていく!
そんな気持ちで過去問に取り組んでほしいです。
⑤順位にこだわる
月曜日に結果が出た後生徒と話をするときに私としては偏差値の話をすることが多いです。
「70オーバーよかったね。」などと話をします。
実際我々が気にしているのが偏差値です。
子ども達はどうやら違うようなのです。
「順位は何位でしたか?」と聞き返されることが多いです。
というのも偏差値は平均点に左右されることも多いので目標としてはたしかに不安定なものです。
全国順位の方が目安としてはたしかかもしれません。
TMクラス(地域選抜クラス)の基準も全国300位というものがありますから、TMクラスの子たちはそこを目指していました。
今年卒業したTM生たちは全国20位以内にだいたい5名ほどいるクラスでした。
全国7位でもクラスで1位になれないこともあって少しかわいそうだなと思うこともありました。
最後の3回の模試は毎回私の教室の生徒が全国1位を獲得することができました。
最初の2回が同じ生徒で最後の1回は別の生徒でした。
これが大きな自信となって見事全勝で入試を終えることができました。
皆さんも偏差値以外に順位を目標にしてみてはどうでしょうか。
全国の順位だとピンと来なくてもクラス内順位でもいいでしょう。
平均点に左右される偏差値よりも順位の方が張り合いがあるかもしれません。
⑥メンタルの乱れは塾にうまく相談
子どものメンタルの乱れは成績の上下に関係なくおこります。
TMクラスの子ども達からも何回も相談がありました。
合格通知証をもらうまではどんな成績だって不安なのです。
ですから悪いことばっかり考えてもしょうがないです。
先を考えると不安になってしまう時は今日を一生懸命生きましょう。
今日の授業に、今日の復習に全力を投球することだけを考えて積み上げていきましょう。
また人と話をすることで不安が解消されることもあります。
そういう時は受付に相談にいきましょう。
お電話で相談するときは相談しやすい時間があります。
13時から教室はオープンします。
13時から15時の間は面談シーズンでなければ比較的つかまりやすいです。
逆に講習期間は教室はめちゃくちゃ忙しくて正直ご飯を食べる時間もありません。
5分刻みで動いています。
うまく時間を見つけて相談してもらえるとこちらもお返事しやすいです。
またメールなどで相談いただくこともありがたいです。
少しお時間いただくこともありますが、時間を見てお返事を書きます。
⑦過去問は味わう
難関校を目指す子ども達ですから処理スピードはかなりあります。
実際に御三家やそれに次ぐ難関校は塾の授業などでも解くタイミングがあります。
例年ですが、お盆特訓で1年分、そして夏期中の朝Zoomで1年分(国算のみ)、過去問添削講座で3年分実施します。
この時点で5年分近く終わっています。
12月の上旬ごろには手元にある10年分の過去問が終了してしまっている子ども達もいます。
場合によっては関西の学校の過去問にチャンレンジするように話したこともありました。
TMクラスの皆さんはタイトスケジュールの中でもうまくやりくりして過去問演習をこなしていけるのでそれほど焦らずとも大丈夫です。
むしろ1年1年を味わうようにていねいに実施していきましょう。
先ほどの分析を付けることも忘れないでください。
開成、麻布、筑駒は声の教育社から算数のみですが、25年分販売されています。
両方持っていると33年分算数の過去問があることになります!
(平成25年と26年、2年分だけダブってます)